マダニに噛まれたときの対処法
マダニは家にいるようなダニと違って草むらにせいそくしており、動物や人間の血を吸います。サイズも3~4ミリと大きく肉眼で見えるほどです。そして厄介なのは感染症を媒介しているということです。さっそくマダニに刺されたときの対処法をお教えします。
マダニはさっさと取り除け!
先ほどもお話ししたように、マダニはSFTSやライム病などの感染症を媒介しているからです。時間がたてばたつほど、感染症に感染するリスクが上がります。
SFTSに感染すると1~2週間後に吐き気や高熱、腹痛、下痢などの症状を引き起こします。そして怖いのが、SFTSには症状を押さえる薬はあっても、現在治療法がないということです。ライム病は刺された部位に赤い発疹が出てきて広がっていき、発熱や筋肉痛、間接痛を引き起こします。
マダニを取り除く方法!
取り除くには病院のほうが確実ではありますが、病院に行くより自分で抜いてしまったほうが早いので感染リスクを少しでも減らしておこうということです。
ピンセットで取り除く
取り除く方法はピンセットで根元をつかみ左右に動かしたり、ねじったり回転させたりして取り除きます。理由としては、強引に引っこ抜くと皮膚に食い込んだ口器だけが体内に残ってしまう恐れがあるからです。
ワセリンを塗る
マダニに噛まれて時間がたつと、マダニはセメント状の物質を出し傷口に強く固定されるのです。なので噛まれて1日以内であれば、マダニにワセリンや軟膏を塗り30分ほど放置するとマダニが取れやすくなるというものです。
どうしても取れない場合は病院へ
マダニに噛まれて1日以上たつと自力では取り除けないほど強固に引っ付いてしまいます。そうなると病院へ行って外科的に取り除くしかありません。その段階まで行くと、麻酔をして周りの皮膚ごとメスで切り取られることになるので早めの処置を心がけてください。
マダニに噛まれないようにするには?
不用意に河川や公園の草むらに入らないことが大前提なのですが、昆虫採取などで入らざるを得ない場合の方法をお伝えします。
露出を少なくする
当たり前のことですが、長袖・長ズボン、帽子、手袋、タオルを首に巻くなどしてできるだけ露出部分を減らしましょう。
マダニが付いていないかこまめにチェックする
そもそもマダニはイノシシなどの哺乳類の血を吸うために草むらで待ち構えているので獣道を通る際はかならず服についていないかチェックしましょう。マダニは哺乳類に引っ付くために低い位置にいるので足元を重点的に注意しましょう。